icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻11号

2002年10月発行

文献概要

特集 癌診療に役立つ最新データ Ⅹ.膵癌

膵癌の再発診療に関する最新のデータ

著者: 濱崎啓介1

所属機関: 1岡山大学医学部附属病院第1外科

ページ範囲:P.263 - P.269

文献購入ページに移動
 外科的治療の対象となる再発膵癌が極めて稀なため,化学療法や放射線療法を中心に治療が行われてきたが,満足すべき結果を得ることはできなかった.そこでbiologicalresponce modifiers(BRM)や免疫療法との併用が試みられたが,残念ながら成績の向上はみられていない.最近開発されたgemcitabineに症状緩和作用の強いことが明らかになり,特に再発膵癌には期待がもたれる.また分子標的治療の分野の進歩には目覚ましいものがあり,近い将来補助療法の一つとして追加され再発膵癌の治療にも新しい展開のみられる可能性が出てきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?