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特集 肛門疾患手術のup to date
経皮的粘膜下痔核手術
著者: 松田直樹1
所属機関: 1松田肛門科医院
ページ範囲:P.1471 - P.1479
文献購入ページに移動 痔核手術の理想は肛門周囲の皮膚や肛門上皮,そして肛門管粘膜を傷つけずに病変部の痔核組織のみを切除することといわれている.当院では1998年にその理想に近い手術を考案した.それは超音波メス(ハーモニックスカルペル・フック型メス®)で肛門周囲皮膚に小さな穴を開け,粘膜下より痔核組織に達して選択的に凝固・切除するものである.そのため肛門管粘膜や肛門上皮にはまったく触れず,出血もなくごく短時間での手術が可能となった.この手術は術後の痛みも軽度で合併症もきわめて少なく,肛門機能の低下も少ないものと思われる.これは超音波メス出現ではじめて可能となった新しい手術法である.
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