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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻12号

2002年11月発行

文献概要

特集 肛門疾患手術のup to date

内痔核に対する閉鎖・半閉鎖術式

著者: 松田保秀1 川上和彦1 木村浩三1 浅野道雄1 金子寛1 三枝直人1 青山浩幸1 青山敦子1 野中雅彦1 友近浩1

所属機関: 1松田病院

ページ範囲:P.1489 - P.1496

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 痔核の手術に対して閉鎖・半閉鎖術式が世界的に広く行われている.ところがここにきて,HaasやThomsonの提唱していた痔核組織以外の支持組織(cushion)が,肛門閉鎖に重要な役割をしていることが再認識され,痔核の結紮切除術においても,この結合織や筋線維を含む支持組織を可及的に残しながら,痔核組織だけを切除することが求められている.
 筆者らの痔核手術のコンセプトは痔核の根治性はもとより,術後の形態,外観に配慮したanalplastic surgeryというべきものであった.最近の閉鎖式結紮切除術はさらに局所解剖的繊細さが必要である.当院の閉鎖・半閉鎖法の治療成績からすれば,半閉鎖法が優れているように思える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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