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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻12号

2002年11月発行

文献概要

米国でのProbiem-Based Learning形式による外科研修

Problem-Based Conference(13)—患者・家族とのコミュニケーション:胆道系手術と合併症(その1)

著者: 町淳二1 児島邦明2

所属機関: 1ハワイ大学医学部外科 2順天堂大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1555 - P.1568

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1 はじめに
 日常の診療に際して,どのような疾患の診断や治療においても,患者さんとその家族とのコミュニケーションの重要性は,改めて述べるまでもないでしょう.患者さんとその家族に十分な説明を行い,理解と協力を得てはじめてよい診療,そして患者さんに満足してもらえる診療が行えます.そこで今回のproblem-based conferenceでは,患者さんとその家族とのコミュニケーションに焦点を当てながら,そのために知っておかなくてはならないポイントや問題点についてディスカッションします.ことに外科では,手術に関連して術前・術後に,患者さんとその家族への適切な説明が必要です.今回は,一般外科手術のなかでも最も頻繁に行われる胆道系手術,すなわち胆嚢摘出術をテーマとして,その合併症を取り上げながら,患者さんとその家族とのコミュニケーションについて考えてみたいと思います.
 手術にかかわる患者さんとその家族とのコミュニケーションには,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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