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臨床研究
腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した黄色肉芽腫性胆嚢炎症例の検討
著者: 權雅憲1 松井陽一1 柳本泰明1 兼松清果1 上山泰男1 植村芳子2
所属機関: 1関西医科大学第1外科 2関西医科大学中央検査病理
ページ範囲:P.1569 - P.1573
文献購入ページに移動黄色肉芽腫性胆嚢炎(xanthogranulomatouscholecystitis,以下,XGC)は結石の嵌頓などによりRokitansky-Aschoff sinus(RAS)から胆嚢壁内に進入した胆汁を組織球が貪食し,ついで褐色色素を有するxanthoma cellよりなる肉芽腫が形成され,異物性炎症,線維化へと進展する疾患である1,2).XGCは特異な組織像や病変の進展様式により胆嚢癌との鑑別が困難で,術中や術後の組織検査で診断されることが多い3).近年,腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下,LC)は良性胆嚢疾患に対する標準術式になってきており,当科ではその適応を拡大してきた.今回,筆者らはXGC症例に対するLCの成績を検討した.
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