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臨床報告・1
Press Through Package(PTP)誤飲による回腸穿孔性腹膜炎の1例
著者: 小浜和貴1 石崎守彦1 木内俊一郎2 滝吉郎2 高林有道2
所属機関: 1田附興風会医学研究所北野病院外科 2田附興風会医学研究所北野病院救急部
ページ範囲:P.1581 - P.1583
文献購入ページに移動Press through package(以下,PTP)は,錠剤およびカプセルなどを包装するために1960年代から使用され,現在本邦で広く用いられている.それにともない,これの誤飲による消化管異物の報告例も増加しているが,多くは食道異物であり,下部消化管にまで到達して消化管穿孔を引き起こすことはまれである1).今回筆者らは,興味あるCT所見を呈した,痴呆性老人のPTP誤飲による回腸穿孔性腹膜炎の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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