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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻13号

2002年12月発行

カラーグラフ 正しい外科切除標本の取り扱い方・21

甲状腺の切除標本の取り扱い方

著者: 八代享1 呉文文1 戸松澄世2

所属機関: 1筑波大学臨床医学系乳腺甲状腺内分泌外科 2筑波大学附属病院中央診療部

ページ範囲:P.1607 - P.1611

文献概要

はじめに
 甲状腺外科において切除標本を正確に観察・整理することには,大きく3つの目的がある.その第1は術中の肉眼所見から甲状腺およびリンパ節の適切な切除範囲を最終的に決定すること,第2は正確な病理組織診断を得ることで術前診断および術式の妥当性を判断すると同時に,術後の治療方針の決定および予後の判定に不可欠であること,第3は予後良好な甲状腺癌の治療成績の解析・比較検討のために20年後を見据えて,共通の基準に従って個々の症例の正確な情報を集積・蓄積するためである.
 本稿では甲状腺外科研究会が定めた「甲状腺癌取扱い規約」1)に沿って,筆者らが行っている甲状腺切除標本の取り扱い方を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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