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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻13号

2002年12月発行

特集 胃癌治療ガイドラインの検証

EBMと胃癌治療ガイドライン

著者: 佐野武1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院外科

ページ範囲:P.1619 - P.1622

文献概要

 EBMという手法は欧米を中心に近年広く普及し,さまざまな疾患に対する治療ガイドラインも,強いエビデンスを基に記述・改訂されるようになっている.一方,わが国の胃癌治療ガイドラインはわが国独自で開発・発展してきたEMRやD2郭清,各種縮小手術などが治療法の中心となっており,EBMでいうところのエビデンスは弱い.しかしこれはスタートとも呼ぶべきものであり,このガイドラインは今後の日本における臨床研究のスタイルを大きく変えるポテンシャルを持っている.ガイドラインが示す標準治療を軸として,さまざまな臨床研究がprospectiveに展開されれば,高いレベルのエビデンスが集積されることが期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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