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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻13号

2002年12月発行

特集 胃癌治療ガイドラインの検証

技術的側面からみたEMRの適応基準の評価

著者: 竹下公矢1 谷雅夫2

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部光学医療診療部 2東京医科歯科大学医学部外科(食道・胃)

ページ範囲:P.1629 - P.1634

文献概要

 「胃癌治療ガイドライン」の有用性と問題点を内視鏡の立場から検証した.早期胃癌のEMRにおいては病変の大きさで適応拡大は可能であるが,大きくすればn(−)でもSM浸潤程度(頻度)は増加することになり,術前診断とEMR切除標本の深部断端の癌遺残に十分注意が必要である.また,深達度について丈の高いI型やIIa+IIc型と診断された症例は除外した後に,M癌と診断した例を対象とすることが望ましい.SM 1癌を粘膜筋板より500μ未満の浸潤としたことはその診断能,臨床病理学的特徴から妥当である,また,「胃癌取扱い規約」上の,一括,分割を問わないEMR後の根治度の評価法である,EA,EB,EC 3分類による遠隔成績の集積が待たれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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