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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻13号

2002年12月発行

特集 胃癌治療ガイドラインの検証

腹腔鏡下胃局所切除の適応基準

著者: 大谷吉秀1 古川俊治1 北川雄光1 才川義朗1 吉田昌1 久保田哲朗1 熊井浩一郎2 向井萬起男3 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科 2慶應義塾大学医学部内視鏡センター 3慶應義塾大学医学部病理

ページ範囲:P.1645 - P.1650

文献概要

 早期胃癌に対する腹腔鏡下胃局所切除術はリンパ節転移のない比較的小さな病変に対する低侵襲で根治性の高い治療法である.胃内視鏡によるEMR,腹腔鏡下もしくは開腹縮小手術との間に位置するが,粘膜癌に対するこれまでの適応(Ⅱa:T<25 mm,Ⅱ c:T<15 mm,UL (−))に加え,sentinel lymph nodeの検索によるリンパ節転移の確実な把握ができるようになれば,粘膜下層に浸潤する胃癌に対して本法が適応できる可能性がある.胃の大部分を温存できる局所切除に対する期待は大きい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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