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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻13号

2002年12月発行

文献概要

特集 胃癌治療ガイドラインの検証

胃癌術後補助化学療法の標準化は可能か?

著者: 前原喜彦1 掛地吉弘1 馬場秀夫2

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院消化器・総合外科 2国立病院九州がんセンター消化器部外科

ページ範囲:P.1657 - P.1662

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 米国では1984年からPDQ(Physician Data Query)というデータベースがNCI(National Cancer Institute)から提供され,癌に関する治療の最新情報,臨床試験に関する情報などが誰でも見られるようになっている.PDQには標準的治療のオプションが示されているので医師や患者の双方がこの情報を共有することができ,これらの内容が定期的に再検討されている.本邦ではまだこのような進んだシステムは存在せず,2001年に「胃癌治療ガイドライン」が医師用,患者用のそれぞれが発刊されたばかりである.この中にも述べられているが,胃癌術後補助化学療法の有用性についてはまだ明確にされておらず,標準化されるかどうかもわからないのが現状である.筆者は胃癌術後補助化学療法の臨床試験に携わってきた立場から,胃癌術後補助化学療法の標準化の可能性について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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