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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻13号

2002年12月発行

特集 胃癌治療ガイドラインの検証

標準治療としての進行胃癌化学療法の適確性と現状

著者: 斎藤聡1 坂田優2

所属機関: 1青森県立中央病院消化器内科・化学療法科 2市立三沢病院

ページ範囲:P.1663 - P.1667

文献概要

 「胃癌治療ガイドライン」では化学療法に関して標準治療となるregimenを推奨することができなかった.現在は5-FUを中心とした化学療法が実地医療として行われており,汎用されている持続少量FP療法なども検証に耐えうる比較試験は行われていない.5-FUの入らない併用療法も盛んに研究されている.現状では5-FUを含む治療が中心で,その他は2次的に考えるのが一般的である.現在実地医療で行われている主な治療法を呈示し,可能性を検討した.標準治療を決定するためには大規模第III相試験を行うことが必要であるが,そのためには臨床試験を行うことのできる機構の整備と臨床腫瘍医の養成が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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