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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻13号

2002年12月発行

文献概要

私の工夫—手術・処置・手順

3重構造硬性PTCDチューブの工夫

著者: 岩瀬博之1 卜部元道1 鈴木義真1 内田陽介1 折田創1 寺井潔1 前多力1 高橋玄1 石戸典保1 渡部脩1

所属機関: 1江東病院外科

ページ範囲:P.1670 - P.1671

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 閉塞性黄疸における減黄処置としてのPTCDはごく日常的に行われ,筆者らの病院でもPTGBDも含めれば年間約50例ほど施行している.その手順は馬場1)が紹介している方法が一般的で,ほぼ確立された感がある.しかしながら胆管造影後に穿刺針で穿刺しガイドワイヤーを挿入,ガイドワイヤーを通してPTCDチューブ本体を挿入するときに,ダイレーターで拡張した後でも肝臓の硬さ,挿入距離,胆管の硬さなどが問題となり,PTCDチューブがたわんでなかなか進まないときがある.このたわみがなければ,本体を押す力は挿入方向へスムーズに伝わり挿入は容易になる.もしチューブが硬ければたわみは少なく,挿入は簡単であるが,それでは挿入後の違和感が生じる.
 そこで筆者らはカテックス社と共同で6FrのPTCDチューブ本体の最内側に注射針を入れ,中間にはたわみ防止の硬さを持たせた金属チューブをいれた3重構造のチューブを考案,straightタイプとpigtailタイプの2種類を製作し(図1),挿入時には中間のチューブで硬さを持たせ,挿入後にはこれを引き抜き,軟らかい状態となるようにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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