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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻2号

2002年02月発行

特集 食道癌治療におけるcontroversy

切除可能食道癌(Mt〜Lt)のリンパ節郭清

著者: 宇田川晴司1 堤謙二1 木ノ下義宏1 上野正紀1 中村豊英1 飯塚敏郎1 澤田寿仁1 渡邊五朗1 鶴丸昌彦2 秋山洋1

所属機関: 1虎の門病院消化器外科 2順天堂大学医学部第1外科

ページ範囲:P.161 - P.167

文献概要

 胸部中部〜下部食道癌に対する頸部郭清の必要性について,頸部・上縦隔転移頻度,頸部再発発見後の治療,予後に関する多変量解析,手術侵襲・QOLへの影響,頸部郭清と上縦隔郭清の有機的関係の多方面から検討を加えた.転移頻度の解析からLt主体の食道癌でもmp以深であればMt病変では少なくもsm2以深の病変には3領域郭清が必要と考えられた.安全かつ確実な#101から#106の連続的徹底郭清には頸部からのアプローチが必須である.より浅い病変には#106の術中迅速診やsentinel node navigation surgeryが有効の可能性があり,今後の解析が注目される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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