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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻2号

2002年02月発行

特集 食道癌治療におけるcontroversy

切除可能食道癌の手術(開胸法)

著者: 梶山美明1 鶴丸昌彦1 鳴海賢二1 岩沼佳見1 服部公昭1 富田夏実1 天野高行1 関根正幸1

所属機関: 1順天堂大学医学部第1外科

ページ範囲:P.169 - P.172

文献概要

 わが国では食道癌に対する手術治療は予後向上を目指して開胸下に確実にリンパ節を郭清する手術手技が追求され,確立されてきた.一方,リンパ節郭清範囲の拡大と同時に様々な術式の工夫や術後管理方法の改善が行われた結果,手術死亡率や術後合併症率は低下してきた.現在,筆者らは20cm前後の短い開胸創で広背筋や胸背動脈を温存して手術侵襲の軽減をはかった上で,特に左右反回神経周囲リンパ節郭清の徹底化を行っている.悪性疾患に対する手術である以上開胸アプローチ,非開胸アプローチのいかんを問わず手術の侵襲度と同様にそのqualityやsurvival benefitを冷静に評価することが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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