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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻2号

2002年02月発行

文献概要

特集 食道癌治療におけるcontroversy

食道癌におけるsalvage surgery

著者: 篠田雅幸1 波戸岡俊三1

所属機関: 1愛知県がんセンター胸部外科

ページ範囲:P.191 - P.198

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 切除可能な食道癌の初回治療法として化学放射線療法を選択する症例が増える傾向にある.その結果salvage surgeryを経験する機会が多くなってきている.根治的化学放射線療法後の手術は治療の影響による組織の線維瘢痕化が著明で,手術は無治療または術前化学療法例に比べて難しい.必ずしも安全な手術とはいえないので,局所コントロールを重視した術式を考慮する必要がある.Salvage surgeryを意義あるものとするには再発の有無および治療効果がCRかnon CRを判定する診断基準の確立が急務である.再発,治療終了時から手術までの期間,手術適応など答えを出さなければならない課題が数多くある.Salvage surgeryは今後食道癌手術の大きなテーマになるであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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