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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻2号

2002年02月発行

特集 食道癌治療におけるcontroversy

切除可能食道癌の手術補助療法—有効か否か

著者: 安藤暢敏1

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院外科

ページ範囲:P.199 - P.203

文献概要

 本邦では手術単独に対する術前化療のsurvival benefitを検証する本格的なランダム化比較試験の報告は未だないが,欧米ではSWOG, ECOGなど共同の大規模なRCTにおいて生存率,無再発生存率のいずれも両群間に差は認められなかった.一方MRCから報告された最新の大規模なRCTでは有意に術前化療群が良好であった.術前化療が有効か否かはcontroversialである.同様に術前化学放射線療法についてもsurvival benefitあり,なしの両者がみられcontroversialである.術後化療についてはJCOG食道がんグループが行った手術単独とのRCTにて無再発生存率に差が認められ,再発予防効果が証明された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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