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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻2号

2002年02月発行

文学漫歩

—井上ひさし(著)—『モッキンポット師の後始末』(1974年,講談社 刊)

著者: 山中英治1

所属機関: 1市立岸和田市民病院外科

ページ範囲:P.214 - P.214

文献概要

 昨年は化学調味料の原料の一部に豚肉由来の物質混入によるボイコットから始まって,イスラム原理主義過激派のテロ事件と,イスラム教という大きな宗教を再認識させられた.『コーラン』では飲酒と豚肉が禁じられているので「豚カツにキャベツでビール」が好きな私には回教は無理だ.
 大学合唱団の時代に讃美歌をよく練習させられたので,最近流行りの教会式結婚式に列席すると,つい大きな声で歌ってしまい「クリスチャンなんですか?」と訊かれ「時々ね」と答えている.大学4回生の年に創立50周年式典がザ・シンフォニーホールで開催された.このホールは立派なスイス製のパイプオルガンが設置され,残響2秒というクラシック音楽には最適のホールである.我が合唱団はこのオルガンの下に並んで学歌を唄うという幸運に恵まれた.プロの舞台に素人が立った感激は,のちに大阪大学との野球で,大阪球場のバッターボックスに立った時に比肩する.この年は記念ついでに学歌のレコーディングもスタジオで行ったが,レコードを聴くと私の声だけ目立っているので恥ずかしい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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