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特集 乳癌:初回治療の標準化
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乳房温存療法は精神的,美容的な長所をはじめとして,患者のQOLを高める優れた治療法である.当科においても乳房温存療法を治療法の選択肢の1つとしてから11年が経過したが,その治療方法は少しずつ変化してきている.本稿では,当科における温存療法の適応,画像診断法,術式,照射基準などの変遷を供覧し,現在の温存療法に対する工夫とその完成度,および今後の問題点を考察する.さらに,温存療法が真の意味で乳癌の標準術式になるための基礎となる日本人におけるevidenceの共有と,多くの施設で可能な診断,治療体系を確立する必要性について概説する.
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