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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻3号

2002年03月発行

特集 乳癌:初回治療の標準化

Probe lumpectomyとDay surgery

著者: 日馬幹弘1 中山俊1 海瀬博史1 青木達哉1 小柳泰久1

所属機関: 1東京医科大学第3外科

ページ範囲:P.313 - P.319

文献概要

 Probe lumpectomyとは,癌と診断された症例に対して外来局所麻酔下で乳房円状切除を行い,病理情報を得て,乳房温存手術の適否や腋窩郭清の要否を決定する方法であり,検査と治療の両要素をもつものである.これに対しday surgeryとは日帰りあるいは24時間以内に退院する乳癌手術を指し,全身麻酔下に通常手術を1泊入院で行うものと局所麻酔下で低侵襲手術を外来で行うという方法がある.本邦では,通常局所麻酔下の早期乳癌を対象としたcurative surgeryを意味している.従来,円状切除に腋窩予防照射を加えて行われてきたが,現在では,SLNBを組み合わせることで,n0症例における入院・全身麻酔下での腋窩郭清に匹敵する情報収集が可能となり,daysurgeryの意義が確立された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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