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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻3号

2002年03月発行

文献概要

特集 乳癌:初回治療の標準化

腋窩リンパ節郭清と非郭清:センチネルリンパ節生検からみた腋窩温存の可能性

著者: 井本滋1 海老原敏2 長谷部孝裕3 森山紀之4

所属機関: 1国立がんセンター東病院乳腺科 2国立がんセンター東病院頭頸科 3国立がんセンター研究所支所臨床腫瘍病理部 4国立がんセンター中央病院放射線診断部

ページ範囲:P.321 - P.324

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 乳癌の標準的外科治療である腋窩リンパ節郭清が変わろうとしている.センチネルリンパ節生検の目的は二つある.リンパ節転移陰性乳癌の患者に対する低侵襲手術の実現と,微小リンパ節転移の検出による正確な病期診断である.欧米では,腋窩リンパ節郭清とセンチネルリンパ節生検を比較した臨床試験が進行中である.一方,早期乳癌を対象としたセンチネルリンパ節生検のみの腋窩温存が,すでに実地医療として広く行われている.当センターでは200例のバックアップ郭清を伴うセンチネルリンパ節生検を試みた後,組織学的転移陰性のセンチネルリンパ節症例では腋窩温存を行っている.センチネルリンパ節生検からみた腋窩温存の可能性を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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