icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻3号

2002年03月発行

文献概要

特集 乳癌:初回治療の標準化

腋窩リンパ節少数転移例における最適な郭清

著者: 菅重尚1 池田正2

所属機関: 1帝京大学医学部外科 2慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.325 - P.329

文献購入ページに移動
 近年ではセンチネルリンパ節生検による腋窩リンパ節郭清の省略に代表される機能的側面での縮小化が盛んに議論されている.腋窩リンパ節郭清は予後を改善しないと結論づける無作為比較試験の結果は多い.したがって,腋窩リンパ節転移のない症例では腋窩郭清が不要であることは論をまたないが,予後因子としてのリンパ節転移の有無は他のいかなる予後因子よりも信頼度が高く,その転移個数によって予後が層別化されており,術後補助療法も転移個数によってstrategyが異なってくる.本稿では術前および術中腋窩リンパ節転移の評価と術前あるいは術中に少数の腋窩リンパ節転移が疑われる症例に対する至適腋窩リンパ節郭清術について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?