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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻3号

2002年03月発行

特集 乳癌:初回治療の標準化

閉経後症例の標準的な術後補助療法

著者: 園尾博司1

所属機関: 1川崎医科大学乳腺甲状腺外科

ページ範囲:P.351 - P.359

文献概要

 現在,術後補助療法はガイドライン(St.Gallen 2001)に従って行うのが一般的である.閉経後症例においては,ER陽性あるいはPgR陽性例ではTAM(+化学療法),ER陰性かつPgR陰性例では化学療法が用いられる.最近では化学療法はCMFに代わってCAF(AC)が標準的治療法となりつつある.また,AC後paclitaxel(タキソールR:TXL)はACより良好な健存率,生存率を示すので,今後リンパ節転移陽性例の標準的治療法になり得る.さらにAC後TXLにtrastuzumab(ハーセプチン®)を併用する臨床試験の意義が検討されている.70歳以上の高齢者では推奨できる治療法は確立されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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