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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻3号

2002年03月発行

文献概要

外科医に必要な皮膚科common diseaseの知識・10

薬疹

著者: 河内繁雄1

所属機関: 1信州大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.378 - P.379

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疾患の概念
 薬疹とは治療や検査の目的で体内に投与された薬剤ないしはその代謝産物によって誘導される皮膚および粘膜の発疹をいう.抗癌剤による薬疹のように薬剤の持つ薬理作用そのものに基づいて生じる非アレルギー性の薬疹もあるが,多くはアレルギー性の機序によって生じる.後者には主に薬剤特異的IgE抗体により蕁麻疹やアナフィラキシーショックを呈する即時型アレルギー性の薬疹と,感作リンパ球によって生じる細胞性免疫の関与した薬疹とがある.あらゆる薬剤が薬疹の原因になるが,頻度の高い薬剤は抗生物質,消炎鎮痛剤’循環器用剤,抗痙攣剤・抗精神薬である.ここではアレルギー性の薬疹について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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