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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻3号

2002年03月発行

米国でのProblem-Based Learning形式による外科研修

Problem-Based Conference(5)—救急でのプライオリティーのおき方:上部消化管出血(その1)

著者: 町淳二1 児島邦明2

所属機関: 1ハワイ大学医学部外科 2順天堂大学医学部第2外科

ページ範囲:P.381 - P.393

文献概要

1 はじめに
 前回のカンファレンスでは,上腹部痛をテーマに,問題点に焦点を絞った診断についてディスカッションしました.その際,病歴と理学所見をとる上での問題点に対する焦点の絞り方を強調しましたが,そのなかでまず病態の救急性,すなわち緊急な処置を要するものか否かを判別することの重要性を述べました.今回のproblem-basedconferenceでは,消化管出血をテーマに“救急(emergency)でのプライオリティー(priority)のおき方”についてディスカッションします.ここでいうプライオリティーとは,ことに救急において患者さんの状態を素早く把握し,その病態から診断・治療上,何が最初に行われるべき事柄かを判断し,患者さんを救うために順序立てて処置を行っていくということです.
 救急症例に対処する上での重要な点は,以下の4点です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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