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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻4号

2002年04月発行

特集 消化器外科における機能検査

X線不透過マーカーを用いた消化管運動機能検査

著者: 中田浩二1 羽生信義1 青木照明1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学外科

ページ範囲:P.425 - P.430

文献概要

 X線不透過マーカーによる消化管移送能検査は,①X線撮影装置を備えた病医院であればどこでも行うことができ,②患者に身体的な苦痛を与えず,③測定結果を視覚的に容易に判別し評価することが可能で,④食道を除くほぼすべての消化管の移送能を同時に調べることができる,などの多くの利点を備えている.しかし,非消化性のマーカーの胃排出動態は同時に摂取した試験食の胃排出動態とは明らかに乖離することから,その結果の判読にはマーカーの排出が意味するところを理解した上で臨む必要がある.マーカー法は下部消化管の移送能評価に最も威力を発揮するが,簡便に行えるスクリーニング的な胃排出能検査としても臨床的に有用であり,術後胃の運動能評価にも応用可能と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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