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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻4号

2002年04月発行

特集 消化器外科における機能検査

胃電図

著者: 佐治重豊1 平岡敬正1 石川亨1

所属機関: 1岐阜大学医学部第2外科

ページ範囲:P.431 - P.435

文献概要

 胃の蠕動運動に伴う電気活動記録(electrogastrography:EGG)は体上部1/3の大彎側付近のペースメーカー(PM)から1分間に約3回の周期(cpm)で発生し,幽門側へ伝播される電気活動である.通常,体上部のPMから発信されるelectric control activityと,それにより収縮する平滑筋のelectric response activityを計測したものと考えられている.経皮的記録は皮膚電極を剣状突起と臍を3等分した上1/3の高さで,正中線から4〜5cm外側の左右2点の腹壁上に不感電極を尾側の任意の1点に装着して測定する.本稿では実際の測定法と波形の解析法,および周波数帯別度数の出現頻度(健常者では2.4〜4.0cpmにピークを示す)などを紹介し,EGG検索の臨床的意義と将来展望につき概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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