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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 消化器外科における機能検査

消化吸収試験

著者: 中村光男1 丹藤雄介2 柳町幸2 長谷川範幸2 小川吉司2 松井淳2

所属機関: 1弘前大学医学部保健学科 2弘前大学医学部第3内科

ページ範囲:P.437 - P.440

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 胃切除,胃切除後乳糖不耐症,小腸切除および膵切除に伴う消化吸収試験の基本的考え方について述べた.胃切除は血中ビタミンB12測定,乳糖不耐症は乳糖負荷後に血糖あるいは呼気中水素分析,小腸切除・膵切除にはバランススタディーを行い,糞便中脂質一斉分析を行う.糞便中脂肪を簡便的に測定するためには近赤外分光法が,間接的脂肪吸収不良には13C—混合中性脂肪を用いた呼気中13CO2分析が有用である.その他の栄養指標になる血清アルブミン,コレステロール,ヘモグロビンの他,血中水溶性,脂溶性ビタミンや微量元素測定も消化吸収不良の診断には有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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