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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻4号

2002年04月発行

臨床報告・1

食道・挙上結腸部の縫合不全に対し,前胸部皮膚・挙上結腸の一塊遊離を行い再吻合した1例

著者: 村上三郎1 大久保雄彦1 坂田秀人1 竹内浩紀1 北郷邦昭1 平山廉三1

所属機関: 1埼玉医科大学消化器・一般外科(II)

ページ範囲:P.523 - P.527

文献概要

はじめに
 食道癌手術における食道再建術では,再建臓器として最も胃が用いられる.しかし,胃切除術の既往例や,胃切除術(あるいは胃全摘術)を必要とする胃疾患併存例などで再建用臓器として胃を利用できない症例では,挙上結腸による再建が選択されるのが一般的である1〜6).今回,胃癌・食道癌併存症例に対して横行結腸を用いた胸骨前食道再建術を施行したが,食道・挙上結腸吻合部の縫合不全をきたした.縫合不全間隙が4cmと長かったため,挙上結腸を前胸部皮膚とともに授動したのち再吻合し,良好な経過を経た症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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