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臨床報告・1
OK-432腹腔内投与が有効であった胃癌術後の難治性肝リンパ漏の1例
著者: 龍沢泰彦1 野崎善成1 木下敬弘1 清水淳三1 川浦幸光1
所属機関: 1石川県済生会金沢病院外科
ページ範囲:P.539 - P.542
文献購入ページに移動腹部外科手術時のリンパ管損傷に起因するリンパ漏は多くの場合種々の修復機転が働き,自然に治癒する1,2).しかし稀に修復機転が作用せず,大量の腹水が発生し,全身状態にも悪影響を及ぼし,治療に難渋する場合がある1〜4).今回,筆者らは慢性肝炎を合併する早期胃癌の根治術施行後に肝リンパ漏と考えられる難治性腹水を合併し,OK-432の腹腔内投与にて保存的に治療した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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