文献詳細
臨床報告・1
急速に形態変化をきたした胃内分泌細胞癌の1例
著者: 木村臣一1 磯崎博司1 水野憲治1 岩本高行1 田中紀章1
所属機関: 1岡山大学医学部消化器・腫瘍外科
ページ範囲:P.543 - P.547
文献概要
胃内分泌細胞癌は一般的に悪性度が高く,急速に発育・転移をきたすと言われている.PCNA標識率を用いて細胞増殖活性を検討した研究1)はあるが,肉眼的に急速な形態の変化を観察した例は少ない2).今回,筆者らは約1か月間に急速に肉眼形態の変化をきたし,腫瘍の速い増殖速度を示唆する1例を経験したので報告する.
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