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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻5号

2002年05月発行

特集 肝切除術のコツ

術前

術前の肝機能評価と肝切除範囲

著者: 伊佐地秀司1 山際健太郎1 上本伸二1

所属機関: 1三重大学医学部第1外科

ページ範囲:P.573 - P.580

文献概要

 肝切除術では,術前に肝予備能を正確に把握して術式を選択することが肝不全の発生を予防するうえできわめて重要である.肝予備能の評価法については,肝硬変合併肝細胞癌の肝切除範囲の決定を中心にこれまで多くの施設で種々の指標を用いてさまざまな判定法が検討されてきたが,いまだ信頼される標準的な評価法は存在していない.評価法としては,一般的血液生化学検査法,色素負荷試験や肝シンチグラフィなどの特殊検査法,および画像診断による肝容積測定法があり,さらにこれらの指標を用いた総合的肝予備能評価法(スコア法,予後得点法)がある.現時点で簡便で信頼性のある指標はICG R15,血清ヒアルロン酸,肝アシアロシンチグラフィにおけるLHL15と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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