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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻5号

2002年05月発行

文献概要

特集 肝切除術のコツ 術前

術前門脈塞栓術の適応,手技,評価,手術時期,肝容積の計測方法

著者: 佐藤勤1 安井應紀1 安藤秀明1 橋本学2 小山研二1

所属機関: 1秋田大学医学部第1外科 2秋田大学医学部放射線科

ページ範囲:P.581 - P.587

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 肝不全のリスクが高い症例に対しあらかじめ担癌葉門脈枝を塞栓し,塞栓葉萎縮と対側葉肥大を得ることで肝切除の安全性を高めることができる.門脈塞栓の適応は,正常肝の80%以上切除,右葉+膵頭十二指腸切除,肝硬変合併肝癌の右葉切除などである.塞栓物質はフィブリン糊,ゼラチンスポンジ+トロンビン,エタノールなどで,前2者は組織障害が少ないが再疎通が多く,エタノールはその反対である.肝門部胆管癌では前2者を用い塞栓後2週で,肝癌で切除容積をできるだけ小さくしたいときはエタノールを用い4週以降に肝切除を行う.塞栓後はドプラエコーで再疎通がないことを確認し,CTによる容積測定で肝実質切除率を算定し塞栓効果を判定する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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