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特集 エビデンスから見直す癌術後患者のフォローアップ
癌術後フォローアップにおける腫瘍マーカーの意義
著者: 高橋豊1 磨伊正義1
所属機関: 1金沢大学がん研究所腫瘍外科
ページ範囲:P.735 - P.738
文献購入ページに移動 術後のフォローアップの意義は再発をより早期に指摘することである.そのためには,経験のみならず癌の生物学に基づいたフォローアップ法を確立することが重要である.今回,まず術直後の腫瘍マーカーの意義として半減期直線を観察し,そこからの解離が術後比較的早期の再発を予測できることを指摘した.次に,癌の発育速度に基づき,発見する大きさを2cm以内と設定し,フォローアップの間隔を理論的に求めると同時にこの条件を使ったprospective studyでもその有用性を確認した.このフォローアップに腫瘍マーカーを使う意義はまず簡便だということであるが,あくまでも画像診断の補助的診断と考えてゆくべきである.
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