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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 エビデンスから見直す癌術後患者のフォローアップ

癌術後フォローアップにおける腫瘍マーカーの意義

著者: 高橋豊1 磨伊正義1

所属機関: 1金沢大学がん研究所腫瘍外科

ページ範囲:P.735 - P.738

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 術後のフォローアップの意義は再発をより早期に指摘することである.そのためには,経験のみならず癌の生物学に基づいたフォローアップ法を確立することが重要である.今回,まず術直後の腫瘍マーカーの意義として半減期直線を観察し,そこからの解離が術後比較的早期の再発を予測できることを指摘した.次に,癌の発育速度に基づき,発見する大きさを2cm以内と設定し,フォローアップの間隔を理論的に求めると同時にこの条件を使ったprospective studyでもその有用性を確認した.このフォローアップに腫瘍マーカーを使う意義はまず簡便だということであるが,あくまでも画像診断の補助的診断と考えてゆくべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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