icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 エビデンスから見直す癌術後患者のフォローアップ

甲状腺癌患者の術後フォローアップ

著者: 阪口晃一1 中井一郎3 中嶋啓雄1 水田成彦1 鉢嶺泰司1 牛嶋陽2 奥山智緒2 沢井清司1

所属機関: 1京都府立医科大学内分泌乳腺外科 2京都府立医科大学放射線科 3大澤病院外科

ページ範囲:P.739 - P.743

文献購入ページに移動
 筆者らが行っている甲状腺癌に対する術後フォローアップの方法を再発例から検証した.乳頭癌では甲状腺ホルモン投与下に頸部の触診と超音波検査を行えばCT,MRIやシンチグラムの必要性は少ない.濾胞癌では甲状腺全摘を行い,術後はサイログロブリンを測定すれば画像診断に頼る必要はない.髄様癌の術後はカルシウム・ガストリン負荷試験で残存腫瘍量を測定でき,カルシトニン,CEAがマーカーとなる.未分化癌は極端に予後不良であるが,救命しえた場合の再発診断には67Gaシンチが有効である.悪性リンパ腫の治療は放射線療法,化学療法が中心になるので,治療効果判定を含め画像診断に頼らざるをえない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?