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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 エビデンスから見直す癌術後患者のフォローアップ

胃癌患者の術後フォローアップ

著者: 阪眞1 笹子三津留1 片井均 佐野武 深川剛生

所属機関: 1国立がんセンター中央病院外科

ページ範囲:P.759 - P.763

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 胃癌術後再発はリンパ行性,血正行性,播種性再発が同時に重複することが多く,きわめて治療困難な病態である.一方で,肝転移や大動脈周囲リンパ節などに単一形式で生じる再発は治療により長期生存が期待できる.播種性再発に対しても早期に対処することでQOLを維持することができる.原発巣の進行度や組織型から再発率や再発様式を予測して,効果的にフォローアップすることが治療効果の得られる症例をピックアップするために重要である.また,死を迎えるまでの準備期間を確保し,残された人生を充実させるという意味で,治療に関係なく定期的なフォローアップの意義はあると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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