icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻6号

2002年06月発行

特集 エビデンスから見直す癌術後患者のフォローアップ

大腸癌患者の術後フォローアップ

著者: 丸田守人1 勝野秀稔1 前田耕太郎1 佐藤美信1 内海俊明1 升森宏次1 青山浩幸1 松岡宏1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部消化器外科

ページ範囲:P.765 - P.769

文献概要

 進行大腸癌術後フォローアップを一律にしていたことから,1)術前のCEA値が基準値以上の症例は全例の1/3しかないが,その値が高ければ高いほど再発率は高くなること,2)CEA値が基準値以下であっても,再発時には高値を示すのは約40%あること,3)進行直腸癌の再発部位は肺,局所,肝,脳の順であること,4)肺初再発の発見はCEA値測定と関係なく,ヘリカルCTおよび胸部X線写真が有用であること,5)肺再発を認めて手術治療を施行できると予後がよいので,早期発見に努めること,などを考慮して重点的にフォローアップすることである.今回は省略したが,これらの情報に大腸癌進行度別の再発率などを三次元的に構築することが望ましいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら