icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 エビデンスから見直す癌術後患者のフォローアップ

膵癌患者の術後フォローアップ

著者: 広田昌彦1 岡部明宏1 小川道雄1

所属機関: 1熊本大学医学部第2外科

ページ範囲:P.781 - P.785

文献購入ページに移動
 膵癌の治療成績は悪性腫瘍の中で最も不良である(5年生存率は実測生存率で7%程度).また,術後の再発形式は肝転移と局所再発が約60%と高率で,次いで腹膜播種が35%と多い.ほとんどが腹腔内の再発である.
 膵癌術後のフォローアップは予後が不良であることや上記のような再発形式を念頭において行っていく必要がある.主要な再発部位が肝臓と局所であるので,上腹部の画像診断を定期的に行う必要があるが,筆者らは感度,読影・経時的比較の容易さなどからCTを中心に行っている.その他,胸・腹部X線写真,腫瘍マーカーの測定,身体所見のチェック(Schnitzler転移,Virchow転移のチェックを含む)を行っていく.原則として3か月ごとに画像検査,2か月ごとに血液検査(腫瘍マーカーの測定を含む),1か月ごとに身体所見のチェックを行っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?