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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻7号

2002年07月発行

文献概要

特集 外科診療とステロイド療法

食道癌術直前ステロイド投与とサイトカインの変動

著者: 久津裕1 久津由紀子2 布施明3 木村理3

所属機関: 1社会保険二本松病院外科 2社会保険二本松病院内科 3山形大学医学部第1外科

ページ範囲:P.891 - P.895

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 食道癌根治手術の際の生体反応を制御する目的でmethylpredonisoloneの術前投与を行った.血中IL-6,IL-8の術後の上昇は有意に抑制され,過度の生体反応を抑制し,周術期管理に有用であった.一方でIL-12の血中レベルの回復遅延が認められ,生体の細胞性免疫の面からは不利に働く可能性が示唆された.また,食道癌術前照射を行った症例では,ステロイドの術前投与により,IL-6のピーク値は抑制されたものの,5日目からの再上昇を認め4例中3例に比較的重篤な感染症合併を認めた.ステロイドによる負の効果の懸念もあり対象の慎重な選択が必要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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