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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻7号

2002年07月発行

文献概要

特集 外科診療とステロイド療法

潰瘍性大腸炎,クローン病に対するステロイド療法

著者: 須田武保1 飯合恒夫2 宮沢智徳2 桑原明史2 小出則彦2 岡本春彦2 畠山勝義12

所属機関: 1新潟大学大学院腫瘍外科 2新潟大学大学院消化器・一般外科

ページ範囲:P.907 - P.913

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 潰瘍性大腸炎やクローン病に対する厚生省特定疾患難治性炎症性腸管障害調査研究班の治療指針のうち,ステロイド療法に関する事項を概説した.ステロイド治療は現在内科的治療の主役であるが,これによって起こる副作用は頻度が高く,重篤なものも含まれている.ステロイド使用中の患者や手術に対する負の状況を考慮すると,ステロイド無効例,ステロイドによる重症副作用発症例,緩解維持や重症化を防ぐためにステロイドを継続投与せざるを得ないステロイド総投与量が10,000mgを越える症例,およびステロイドを継続投与されている10代発症例などが,現時点では効果が確実で,術後QOLも満足できる外科治療を考慮するべきと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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