icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻7号

2002年07月発行

文献概要

特集 外科診療とステロイド療法

肝移植におけるステロイド投与

著者: 小川晃平1 木内哲也1 田中紘一1

所属機関: 1京都大学医学部移植外科

ページ範囲:P.925 - P.929

文献購入ページに移動
 臨床肝移植において副腎皮質ステロイド(主として糖質コルチコイド)は古くから免疫抑制療法の中心的役割を果たしてきたが,その多様な副作用は移植患者のQOLを下げるものに他ならない.そのためcyclosporine Aやtacrolimus(FK506)といったT細胞を標的とするより選択的な免疫抑制剤が登場するようになると,ステロイドの減量,早期離脱が多くの施設で試みられるようになった.
 本稿では当教室の症例を中心に,肝移植におけるステロイド使用の実際,術後急性期における感染症への影響,そして早期離脱の現況について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?