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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻7号

2002年07月発行

文献概要

特集 外科診療とステロイド療法

高度侵襲手術におけるSIRSとステロイド投与

著者: 篠澤洋太郎1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科麻酔救急医学講座救急医学

ページ範囲:P.931 - P.937

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 ステロイドは炎症性サイトカイン(TNF, IL-1など)産生抑制,抗炎症性サイトカイン(IL-4,IL-10など)産生賦活により,SIRSを軽減する.高度侵襲手術において術前,術中,あるいは術後の短期間に使用されたステロイド(比較的低用量〜比較的高用量のメチルプレドニゾロン)は術後の重症SIRSの回避,病態の改善に有用であり,重症SIRSは相対的な副腎機能不全とも考えられる.高齢者では低侵襲手術後においても重症SIRSが惹起される場合もあり,高度侵襲手術と同様な周術期ステロイド投与も考慮されるべきと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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