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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻8号

2002年08月発行

文献概要

カラーグラフ 正しい外科切除標本の取り扱い方・17

胆嚢・胆管の切除標本の取り扱い方

著者: 小西一朗1

所属機関: 1すずみが丘病院外科

ページ範囲:P.1019 - P.1025

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はじめに
 外科医にとって切除標本の整理は大切な義務である.外科医は切除標本という貴重な資料を通じて,良性疾患では悪性病変の併存の有無を確認し,悪性疾患では病変の進展様式を正確に把握して術前進展度診断と対比するとともに,予後との関連を検討し,それらのデータを蓄積して解析することにより合理的な治療法を工夫しなければならない.とはいうものの標本整理は体力と気力を要するつらい義務である.大学の医局のようにグループの医師が協力しあえる施設はともかく,一般病院ではそれは主治医の義務であり,膵頭十二指腸切除術(以下,PD)のような長時間の手術を終えて疲労困憊していても,術後管理と併行して行わなければならない.
 そこで本稿では,主治医に負担がないうえ病変の進展様式がより正確に判定可能となるように行っている工夫をまじえつつ,胆道系疾患切除標本の取り扱い方について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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