icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻8号

2002年08月発行

文献概要

特集 ヘルニア—最新の治療

鼠径部における筋膜の層構造

著者: 金谷誠一郎1 玉置信行1 桃井寛仁1 五味隆1 片山哲夫2 和田康雄2 大歳雅洋2

所属機関: 1国立姫路病院外科 2国立姫路病院小児外科

ページ範囲:P.1027 - P.1032

文献購入ページに移動
 一見複雑な鼠径部の解剖は筋層を中心に皮下筋膜と腹膜下筋膜が2枚ずっ対称に存在するという腹壁の層構造の理論を応用することにより,簡単に理解することができる.精巣は胎生期に中腎の頭側に形成され,後に陰嚢内に下降する.したがって,精巣,精管,内精(精巣)動静脈はあくまでも腹膜下組織の一部であり,鼠径部には腹壁の層構造すべてが凝縮された形で存在している.今回,成人男性を例にとり,鼠径部における筋膜の層構造を概説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?