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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻8号

2002年08月発行

文献概要

特集 ヘルニア—最新の治療

Lichtenstein法—再発を起こさないコツ

著者: 渡部和巨1

所属機関: 1湘南鎌倉総合病院外科

ページ範囲:P.1051 - P.1056

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 1989年からLichtenstein法を開始した.再発はO.5%以下.鼠径部に緊張がかかりにくいために再発は起こりにくいことが実証された.再発例はHesselbachの内側であった.再発を起こさない手技上の注意点は,①Hesselbachの内側は重要であり,鼠径鎌から腹直筋そして裂孔靱帯にしっかりと糸をかけること.②間接型ヘルニアを見逃さないこと.③内鼠径輪外側をmeshのtailでしっかりと被うこと.④Meshは術後10〜20%収縮するため,若干meshがたわむくらいがちょうどよいこと.⑤Meshの辺縁はほつれやすいことも考慮して1〜2cm辺縁から離して針をかけること.以上5点が再発を起こさないコツと言える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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