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特集 ヘルニア—最新の治療
文献概要
開存する腹膜鞘状突起がヘルニア嚢である小児の外鼠径ヘルニアの手術はヘルニア嚢のいわゆる単純高位結紮術が定着している.乳幼児においても手術侵襲は少なく,術後合併症発生率あるいは再発率も低い.一時期治療に関しての問題点と話題はもっぱら患側手術後の対側発症に関してであった.最近,腹腔鏡下手術が導入され,対側発症への対処に新しい試みが加えられた.いずれにせよヘルニア本来の治療目的は再発のない確実な修復を行うことである.そこで現在標準化されているヘルニア嚢の単純高位結紮術の術式について記載した.また小児にも導入されている腹腔鏡下手術について考察した.
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