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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻8号

2002年08月発行

文献概要

特集 ヘルニア—最新の治療

大腿ヘルニアに対するプロリン®ヘルニアシステムの適応

著者: 田村明彦1 木村成卓1 岡本一真1 大関美穂1 川久保博文1 赤松秀敏1 岡昭一1 清水敦夫2 水沼仁孝2 松井淳一1 雨宮哲1 古泉桂四郎1

所属機関: 1大田原赤十字病院外科 2大田原赤十字病院放射線科

ページ範囲:P.1085 - P.1090

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 大腿ヘルニアは高齢の女性に好発し,しばしば嵌頓し,緊急手術となることも多い.標準手術とされているMcVay法は手技が煩雑で再発率も無視できない.1998年にわが国に導入されたプロリン®ヘルニアシステム(以下,PHS)は内外鼠径ヘルニアに対し良好な成績を示しているが,大腿ヘルニアに対する術式としてはまだ定着していない.当院ではこれまでに6例の大腿ヘルニアに対して使用し良好な結果が得られている.いくつかの点に留意すれば大腿ヘルニアに対しても適応が可能であり,確実性・簡便性の点からも標準術式となりうると考えられる.本稿ではPHS使用における一般的な注意事項と大腿ヘルニアに対する適応について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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