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文献詳細

雑誌文献

臨床外科57巻8号

2002年08月発行

特集 ヘルニア—最新の治療

腹壁欠損に対する複合メッシュを用いた腹壁再建術

著者: 宮崎恭介1 成田吉明1 中村文隆1 増田知重1 道家充1 樫村暢一1 松波己1

所属機関: 1手稲渓仁会病院外科

ページ範囲:P.1099 - P.1104

文献概要

 近年,腹壁再建術に使用できる複合メッシュが注目されている.複合メッシュは確実な腹壁再建と同時に,メッシュと腹腔内臓器との癒着防止やメッシュの異物反応軽減を目的に開発されたメッシュである,筆者らは腹壁瘢痕ヘルニアや腹壁腫瘍切除後の腹壁欠損に対して,Marlex® メッシュとGore-Tex® シートを重ね合わせたBard® ComposixTM Meshを用いた腹壁再建術を行い,良好な成績を得ている.複合メッシュを用いた腹壁再建術は腹膜欠損があってもtension-freeの腹壁再建が可能で,ヘルニア再発およびメッシュ使用の合併症を軽減できる術式である.今後,日本でもBard® ComposixTM Mesh以外の複合メッシュが認可されることを期待したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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