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特集 パソコン活用術とその周辺
簡単にできる統計処理
著者: 長田理1
所属機関: 1東京女子医科大学麻酔科
ページ範囲:P.1231 - P.1239
文献購入ページに移動 従来の統計解析では背景因子を統一したうえで検討項目を比較する方法が中心であったが,患者背景を均一化することができない状況を対象とする疫学調査では,背景因子の影響を調整する必要が生じる.疫学研究に基づくEBMの普及によって,単純で膨大な計算処理を迅速かつ手間をかけずに処理するパソコン統計解析の主流は古典的比較検定から多変量解析とメタアナリシスへと移行しつつある.統計ソフトでメタアナリシスが可能なものはほとんどないが,比較的手順が簡単であるため表計算ソフトを利用するとよいであろう.多くの統計ソフトで解析可能な生存分析,共分散分析,ロジスティック回帰分析は,EBMに対応した統計解析としても重要である.
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