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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻1号

2003年01月発行

特集 外科における重症感染症とその対策

市中発症外科的重症感染症への対応

重症腹膜炎への対応―大腸穿孔を中心として

著者: 梅木雅彦1 松田昌三2 栗栖茂1 小山隆司1 北出貴嗣1 高橋英幸1 篠原永光1 三村剛史1 吉田剛1 高橋宏明1

所属機関: 1兵庫県立淡路病院外科 2公立宍粟総合病院外科

ページ範囲:P.29 - P.35

文献概要

 要旨:大腸穿孔をはじめとする重症腹膜炎では,容易に敗血症性ショックに陥りやすく,いまなおその予後は不良である.治療は,外科的に感染巣を完全に除去することが最も重要であることはいうまでもないが,敗血症性ショックと高サイトカイン血症をはじめとする各種メディエーター対策も重要である.筆者らは術前から抗ショック療法を施行し,さらに術直後にPMXによる血液浄化法を導入している.PMXは血中エンドトキシンのみならず他のメディエーターをも除去し,病態の改善に有効であると考えられるため,血中エンドトキシン値に関係なく,ショックを伴う重症腹膜炎では有効な治療手段と考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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